平和と協調の世界へ
新型コロナウイルス感染の収束に向け、不自由な接触制限が要請されている中での鎮魂の日となりました。コロナ禍の閉塞感において国内では社会的孤立が一層進み、国際社会では協調を衰退させる分断と相互不信につながる事態も生じています。平和の基盤を守るのは政治の使命です。公明党は、コロナ禍の収束を何よりも最優先課題として、国民の命を守り、暮らしに安全と安心を取り戻すために全力を尽くしています。そして、ワクチン接種の推進とともに国産ワクチンおよび治療薬の開発支援などを進め、感染症を乗り越えた後、日本経済の再生を確実なものとすべく総力を挙げています。
東京五輪は残念ながら史上初の無観客開催となりましたが、このことは古代五輪の起源が戦乱と疫病からの復興を願った祭典であったという事実を改めて思い起こさせました。この五輪精神を受け継ぐ今回の大会をコロナ禍克服への再出発の機会とし、世界各地で今なお続く紛争の終結に向けた契機ともなるよう公明党は尽力します。
24日からはパラリンピックが始まります。東日本大震災からの復興の象徴として、そしてコロナ禍に世界が立ち向かう“絆”としての東京五輪・パラリンピックを、戸惑い悩みながらも開催した経験は、日本そして世界にとっても新たな誇りと自信になるでありましょう。加えて、この祭典で体現しゆく平和と調和の精神を、わが国のレガシー(遺産)として永く生かしていくことが重要だと考えます。
世界では、今年1月に発効した核兵器禁止条約が核廃絶への機運を高めています。公明党は同条約を「核兵器を初めて違法として禁止した画期的な国際法規範」として高く評価します。また、同条約は唯一の戦争被爆国である日本の広島・長崎のヒバクシャの皆さんたちが「被爆の実相」を長年にわたり語り継いできた熱意の結晶でもあります。公明党は明年3月に開催される締約国会合への日本政府のオブザーバー参加を強く求め、核保有国と非保有国間の橋渡し役を担うよう訴えてまいります。
さらに、原爆の惨禍を無言のうちに語る被爆建物「旧広島陸軍被服支廠」などの原爆遺構の保護も求めてまいります。
コロナ禍によって世界は改めて国際協調の重要性を確認しました。日本は、感染症対策に苦しむ新興国へワクチンを供給する国際枠組み「COVAXファシリティー」を促進し、世界規模での社会活動の正常化を推進しています。また、異常気象がもたらす自然災害を紛争や飢餓などと同様に「人間の安全保障」への脅威として捉えることも重要です。日本が掲げる「2050年の温室効果ガス排出実質ゼロ」を達成するために、再生可能エネルギーの普及・促進に全力で取り組みます。
終戦記念日にあたり、公明党は、この半世紀余、「平和の党」として闘い抜いてきた使命と責任を肝に銘じ、コロナの世界的大流行の試練を克服し、世界の平和と人類の繁栄に貢献する国づくりにまい進していくことを、重ねてお誓い申し上げます。
2021年8月15日
公明党
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ありがとうございました。
世田谷区議会議員 福田たえ美(妙美)
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