東京都議会における政策課題と、自民党との関係などについて、都議会公明党の東村くにひろ幹事長(都議選予定候補=八王子市)に聞きました。
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 ――マスコミでは公明党と自民党が対立していると報道されていますが。
 東村 都議会自民党とは、これまで共に政策を協議し都政を推進してきましたが、議員報酬削減など「身を切る改革」と、豊洲市場(江東区)の整備費を盛り込んだ2015年度の都中央卸売市場会計決算で意見の違いが表面化しました。
 いずれも政党として基本的な立場に関わる重要な課題であることから、自民党と意見が食い違っても、堂々と公明党の主張を貫くことにしました。これらは都議会や都政を巡る問題であり、国政における自公連立の関係に影響を及ぼすことはありません。
 ――自民党との関係で「信義は崩れた」と発言したことについて。
 東村 都議会公明党が提示した「身を切る改革」は、議員報酬と政務活動費の削減、費用弁償の定額支給の廃止を柱にしています。当初、公明党は、各会派の代表メンバーで議会改革を話し合う非公開の「議会のあり方検討会」で、この改革案を提案する予定でした。しかし、改革案の内容が事前にマスコミに報じられたことを理由に、自民党は「議会のあり方検討会の存在意義あるいは信義が損なわれた」と公明党を批判しました。
 その後、自民党とは調整を試みましたが、最終的には公明党に対し、改革案を修正するか、修正に応じない場合は「公明抜き」で検討会での議論を進めると「二者択一」を迫ってきました。提案の中身を議論する前から反発する自民党の姿勢が、あまりにも一方的であったので「信義は崩れた」と発言しました。
 ――今後、「身を切る改革」は、どうなるのですか。
 東村 議員報酬の削減は個々の議員に対し、まさに身を切ることを迫るものです。実現は容易ではありませんが、都議会公明党は、来年2月下旬から始まる第1回定例会で改革案を提示し、各会派に粘り強く理解と賛同を求めていきます。
 ――中央卸売市場会計決算でも、自民党と対応が分かれたのはなぜですか。
 東村 予算の使われ方が適正であったかどうかを検証するのが決算の審議です。15年度の中央卸売市場会計決算について、公明党は「不認定」、つまり決算を認めなかったのですが、自民党は「認定」とし見解が分かれました。
 この予算について、都は「豊洲市場の敷地全体に(土壌汚染対策の)盛り土を実施した」として、盛り土を行ったことを前提にした市場整備予算の説明をしていましたが、実施していなかったことが判明しています。都議会における公明党の質疑でも中央卸売市場当局が予算の説明と実際の執行状況が異なっていたことを認めました。こうした経緯を踏まえ、都議会としてのチェック機能を果たすため、公明党は「不認定」と判断しました。
 ――小池都政への対応は。
 東村 公明党が小池百合子都知事と連携・協力するために、あえて戦略的に自民党と袂を分かったかのような臆測が流れていますが、先の経緯で述べたとおりであります。公明党は「都民のためになる改革かどうか」という視点から、是々非々で小池都政に向き合っていきます。


公明新聞  2016年12月26日 付け