上祖師谷三丁目一家4人強盗殺人事件」の速やかな解決を目指した取り組みを求める意見書

世田谷区議会議員の福田たえ美です。

世田谷一家殺害事件。

未解決のまま、23年の月日が経ちました。

2000年12月30日深夜に、東京都世田谷区上祖師谷三丁目で、一家4人が自宅で殺された殺人事件。

ご遺族のご心情を考えると、一刻も早い解決を願い、3月27日 令和6年第1回区議会定例会で提出された意見書に公明党世田谷区議団として賛成致しました。

意見書は、以下の通りです。

「上祖師谷三丁目一家4人強盗殺人事件」の速やかな解決を目指した取り組みを求める意見書」

平成12年12月30日深夜から31日未明にかけ、「上祖師谷三丁目一家4人強盗殺人事件」(いわゆる「世田谷一家殺人事件」)が発生しました。幸せなご家族の生活と尊い命を一夜にして奪った痛ましい事件は、現場に着衣やバッグ等、多数の遺留品や犯人の指紋などが残されていましたが、発生から23年が経過した今もなお、未解決のままであり、一刻も早い解決が望まれます。

客観証拠が重視される現在の事件捜査で、特に有効とされるのが、個人識別の精度の高いDNA型だと言われています。DNA型鑑定を実施した鑑定資料の数は年々増加し、殺人事件等の凶悪事件のほか、窃盗事件等の身近な犯罪の解決にも多大な成果を上げています。しかし、日本にはDNA捜査について定めた法律はなく、プライバシー保護の観点からも慎重に捜査されていると伺っています。

一方、諸外国では、身体的特徴に関する情報、いわゆるDNA遺伝情報を含んだ部分についても、法律に基づき凶悪事件の捜査に活用され、迷宮入り事件の解決に大きく貢献しているのが実態です。

プライバシー保護の観点からDNA捜査は、慎重の上にも慎重を期した議論のうえ厳格に法制化されるべきものでありますが、当事件の様な凶悪事件について、DNA情報が充分に活用されていない現状は、ご遺族の思いと同様に無念でなりません。

政府におかれましては、被害者やそのご家族が1日でも早く前を向いて生活していけるように未解決事件の速やかな解決を目指し、限定的なDNAの遺伝情報に関するデータベースの拡充を図る等、上祖師谷三丁目一家4人強盗殺人事件における犯罪捜査を迅速かつ主体的に取り組んでいただくことを強く求めます。

以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出いたします。

令和6年3月27日

世田谷区議会議長 おぎの けんじ

内閣総理大臣 岸田 文雄様

以上です。

世田谷区議会 

令和6年第1回区議会定例会 3月27日

ニュースで取り上げられました。
https://www.fnn.jp/articles/-/677152

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

世田谷区議会議員     福田たえ美

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